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プロに転じたリオ五輪戦士たちの進撃
金のコンセイサオは4連勝 注目のコンランは3KO 2017.11.10

 16年夏に開催されたリオデジャネイロ・オリンピックから1年以上が経ち、プロに転向したボクサーたちのデビュー戦もひととおり済んだ。12年ロンドン大会女子ミドル級に続いて連覇を成し遂げたクラレッサ・シールズ(22=アメリカ)のように、早くも世界王者になった選手もいるが、ほとんどはプロでは夢半ばといった状態だ。そんなオリンピアンたちの途中経過を見てみよう。



金メダリストは5人がプロ転向

 リオデジャネイロ五輪のボクシング競技は男子が10階級、女子が3階級で実施された。13人の金メダリストが誕生したわけだが、そのうち男子は3人、女子は2人がプロに転向した。
 男子ライト級で優勝したロブソン・コンセイサン(29=ブラジル)は3度目の五輪で最も高い表彰台に乗り、その3ヵ月後には大手のトップランク社と契約を交わしてプロデビューした。以来、コンスタントに試合をこなし、4戦全勝(3KO)をマークしている。ブラジル国民の期待に応えられるか。

 L・ウェルター級で金メダルを獲得したウズベキスタンのサウスポー、ファツリディン・ガイブナザロフ(26)は、拠点をアメリカに定めて今年4月にプロ転向。デビュー戦ではいきなり1回にダウンを喫したが、2回に逆転KO勝ちを収めた。これで慎重になったのか2戦目、3戦目はいずれも8回判定勝ちに留まっている。
 フランスにS・ヘビー級金メダルをもたらしたトニー・ヨカ(25)は、6月のデビュー戦で12戦全勝の相手に2回KO勝ち。10月の第2戦では6回判定勝ちを収めている。まずまず無難なスタートといっていいだろう。12年ロンドン五輪S・ヘビー級金メダリストのアンソニー・ジョシュア(28=イギリス)はデビューから2年半で世界王者になったが、ヨカはトップ戦線に割り込むにはもう少し時間がかかるかもしれない。12月に第3戦が予定されている。

 女子では今年8月にシールズがWBCとIBFのS・ミドル級世界王座を獲得し、早い出世を果たした。4戦全勝(2KO)。シールズと同様、2大会連続で金メダルを獲得したフライ級のニコラ・アダムス(35=イギリス)は、今年4月に4回判定勝ちでデビュー。通常、女子の試合は1ラウンド=2分制だが、アダムスは男子と同じ3分で戦うことを熱望。5月の第2戦ではその願いが叶い、3回TKO勝ちを収めている。年齢のこともあり、来年あたりには大きな勝負に出そうだ。2戦2勝(1KO)。
 リオデジャネイロでは初戦となる2回戦で惜敗したが、その前のロンドン大会ではライト級を制覇しているケイティー・テイラー(31=アイルランド)は、今年10月にWBA女子世界ライト級王座についた。デビューが昨年11月だから、11ヵ月でプロの世界一になったことになる。7戦全勝(4KO)。早くも12月に初防衛戦を計画している。



バンタム級の逸材 スティーブンソンに注目

 ボクシングの本場ともいえるアメリカ代表組では、バンタム級銀メダリストのシャクール・スティーブンソン(20)に対する期待が高い。スピードとテクニックを兼ね備えた長身サウスポーはトップランク社と契約して今年4月にデビューし、3戦全勝(1KO)をマークしている。近い将来の軽量級の核になる逸材といわれており、バンタム級で多くのトップ選手を抱える日本も要注目だ。12月9日に第4戦がセットされている。
 L・フライ級銅メダリストのニコ・エルナンデス(21)は、地元カンザス州で人気を集めている。3戦全勝(2KO)と歩みは順調で、12月にはマイナー団体のフライ級王座決定戦に出場する予定だ。この階級も日本に世界王者がいるだけに、近い将来に接点が出てくるかもしれない。
 L・ウェルター級8強のゲイリー・アントゥアヌ・ラッセル(21)は、父親がトレーナーで兄がWBC世界フェザー級王者(ゲイリー・ラッセル)というエリートの血筋だ。今年5月、兄の世界戦の前座で1回TKO勝ち。9月にも1回TKO勝ちを収めており、11月21日に第3戦が組まれている。リオデジャネイロでは準々決勝でガイブナザロフに惜敗したが、プロで雪辱の機会を狙うことになる。

 このほかフライ級代表だったアントニオ・バルガス(21)はトップランク社と契約してプロに転向し、バンタム級で4戦全勝(3KO)をマークしており、ライト級8強のカーロス・バルデラス(21)は2試合とも1回KO(TKO)勝ちを収めている。ミドル級1回戦敗退のチャールズ・コンウェル(20)は、プロではS・ウェルター級で5戦全KO勝ちを収めている。
 アメリカ国籍ながらハイチ代表として五輪に出場したリチャード・ハッチンス(20)は、フロイド・メイウェザーのプロモーション会社と契約。プロでは3連勝(1KO)を収めている。同様にアメリカ在住ながらホンジュラス代表としてリオデジャネイロ五輪に出場したライト級のテオフィモ・ロペス(20)もプロに転向。昨年11月の初陣から7連勝(6KO)の快進撃を続けている。



コンランや銀剥奪のアロイアンにも注目

 12年ロンドン大会でジョシュアを輩出したイギリスでは、S・ヘビー級銀のジョー・ジョイス(32)が先月、いきなり10回戦に臨み8回TKO勝ちで初陣を飾った。12月に次戦が予定されているが、年齢的なことを考えると早い時期に勝負に出る可能性が高そうだ。
 イギリスにL・ヘビー級銅メダルをもたらしたガーナ出身のジョシュア・ブアチ(24)は、7月にプロデビューし、9月、10月と勝利を重ねている(3勝2KO)。このほかイギリス勢ではライト級ベスト16のジョー・コーディナ(25)が5戦全勝(4KO)、ウェルター級ベスト16のジョシュ・ケリー(23)が4戦全勝(3KO)、ヘビー級ベスト16のローレンス・オコリー(24)が6戦全勝(5KO)と順調に白星を重ねている。

 12年ロンドン大会でフライ級銅メダルを獲得し、15年の世界選手権優勝を挟んでアイルランド代表として出場したリオデジャネイロ五輪では準々決勝で敗れたマイケル・コンラン(25=イギリス)も好調だ。トップランク社と契約して今年3月にアメリカでプロ転向を果たしたコンランは、7月にはオーストラリアのブリスベンで行われたマニー・パッキャオ(38=フィリピン)対ジェフ・ホーン(29=オーストラリア)のWBO世界ウェルター級タイトルマッチの前座で第3戦に臨み、大観衆の前で3回TKO勝ちを収めている。
この試合を含めて4試合すべてを規定ラウンド内で終わらせている。次戦は12月9日、アメリカのニューヨークで予定されている。イケメンで好戦的ということもあり、軽量級のスター候補といえる。

 軽量級のボクシング強国、メキシコではL・フライ級16強のホセシト・ベラスケス(24)が4戦全KO勝ちを収めて注目と期待を集めている。ミドル級で銅メダルを獲得したミサエル・ロドリゲス(23)も4戦全勝(2KO)と歩みは順調だ。
 ウェルター級でモロッコに銅メダルをもたらしたモハメド・ラビ(24)にも注目したい。15年世界選手権では優勝しているラビは今年3月にチェコでプロデビュー戦を行い、ドイツ、フランスと転戦して3勝(2KO)をマークしている。地域の活性化という意味でも活躍が期待される。

 フライ級で銀メダルを獲得しながら4ヵ月後にドーピング違反が発覚、メダルを剥奪されたミハイル・アロイアン(29=ロシア)も忘れてはなるまい。今年5月に10回判定勝ちを収めてプロ初陣を飾ったアロイアンは、7月には12回判定勝ちでS・フライ級のWBCシルバー王座を獲得。現在はWBC同級14位にランクされ、すでに世界挑戦圏内にいる。アロイアンはアマチュア時代に国際大会で現WBA同級王者のカリド・ヤファイ(28=イギリス)やラウシー・ウォーレン(30=アメリカ 元WBAバンタム級王者)、アンドリュー・セルビー(28=イギリス 現世界ランカー)らに勝っている実力者だけに、ヤファイらトップ選手も気になる存在といえよう。
 こういったオリンピアンたちが世界戦のリングに立ち活躍する日は、そう遠くないはずだ。

Written by ボクシングライター原功



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