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世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)
WBO世界ミドル級王者

ディフェンスに自信ありの左の技巧派
「打たせずに勝つ」に誤算の懸念も


2017年ボクシング・ビート
2月号掲載

 2015年12月、アンディ・リー(アイルランド)からダウンを奪って判定勝ちしWBO世界ミドル級王座獲得。昨年12月の初防衛戦では10位のアルツール・アカボフ(ロシア)に判定勝ち。08年北京五輪出場の翌年プロに転じ、これまで24戦全勝12KO。12年英連邦と英国の王座獲得。14年には欧州も獲得。3王座を懸けたクリス・ユーバンク・ジュニア戦は2-1判定勝ち。ウェルウィンガーデン市出身、27歳。身長180cm。



 サウスポーのアウトボクサー、テクニシャンという選手ですね。ディフェンスに自信を持っているところがあり、攻撃よりも打たせないことにウェイトを置いている。
 攻撃面では、右が主体の、ジャブ、フックを使うボクシングをします。右フック、ワンツー・ストレートはスムーズにでる。左に関しては、初防衛戦の前に痛めたそうですが、試合では若干かばった打ち方をしていた。それ以前の試合とは少し違うところがありました。
 右はいろんな角度から、いろんなスピードで打てる。そしてフットワークがいいと。流れるような脚の使い方をします。このフットワークの中で右も出るし、ディフェンスも、フットワークでする場合もあれば、体の柔軟性を活かしてよけるのも得意で、ブロッキングもします。
 ロマチェンコのようにパンチのある相手の攻撃を紙一重でよけるというのは、まともに食わない自信があるんですね。それで脚さばきはいいと。打たれ強いかどうかは未知数のところがありますが、打たれない自信は持っているでしょうね。
 ミドル級らしいところはない。テクニックに走って、攻撃よりも守りを重要視する。間違っても“打ちつ打たれつ”はやらない。打って勝つというよりも、打たせないで勝つという考え方なので、別な言い方をすれば、打たれなければ負けないというボクシング。昔だったらそれでもいい、チャンピオンは引き分け防衛ですから。ただ、今は常に優劣をつけるので、打たせなければ負けていないという保証はない。打っていなかったら、ポイントをとっていない。取られていない、イコール、取っているかというと、それは分からない。ジャッジによって見方が変わる可能性もあるから、サンダース本人が計算間違いをする可能性も今後出てくるかもしれない。
 1発よけ損なってもすぐ打ち返すのではなくて、自分の態勢は崩さずに守ろうとする。1発打たれると、2発返さないとポイントを取れないではなくて、1発返しておけば負けないんだという試合運びですね。
 これまで24勝して12KOと、KO率はちょうど半分。倒したいという意欲はあまりなく、合わせる選手なので、相手の空いたところを打つ、もしくは相手が打ち終わったところを打つというやり方。相手がどっしり構えているところに打ち込んで効かそうというボクシングではない。
 アピール度が足りないボクシングではあります。ディフェンスのアピールはしにくい、やはり打つこと、攻撃がアピールになりますが、攻撃型の選手ではない。タイトルを獲ったアンディ・リー戦は、リーはサウスポーで、どちらかというとうまい選手ですが、このサンダースはうまい選手に対してはうまいところがあります。体力のあるユーバンクとは、もみ合いして終盤随分バテていたので崩れがちのところがありましたけど、技巧派にはうまいですね。
 誰と対戦しても、自分のボクシングを通すところがあり、技術は持っている。ただ迫力はなく、ずば抜けているところが見当たらない。
 同じ階級にゴロフキンという圧倒的に強いチャンピオンがいますから、その分他のミドル級選手たちにとっての標的になりやすい。村田ももちろんそうですし、勝てない選手ではない。要するに、つけ込むところがある、どこをどう攻めればいいか、浮かんでくるんですね。こうやっても、ああやっても勝つイメージがわかないという選手ではない。
 ゴロフキンと比較すると、やはり違う。どこが違うかといえば、一番はやはりパワーが違う。このサンダースは打たせないことを前面に出す選手なので、アピールするのが難しいところがありますね。




ボクシング・ビート2017年2月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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